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プログラミングやデジモノについてあれこれ
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2006.04.02 13:30|カテゴリ:エッセイコメント(0)

捻挫


 私はよく、捻挫をする。が、けしてドジではない、反論の声が聞こえるがドジではない。初めて捻挫したのは忘れもしない、小学校4年の時である。なぜ忘れないかと言うと長くなるのだが言う。
 小学校には陸上記録会なるものが存在する。5年と6年の部しかないのだが我が母校は人数が少ないため4年でも出るのだ。そして私はその時期になって初の捻挫を体験した。五年の部の走り高跳びに出る予定だった。ちなみにその年の五年の部の優勝記録は1m10cm、当時4年だった私の最高記録と同じである。陸上競技場の地面はよく跳ねる。学校の固い土と比べればトランポリンである。故に記録は必然的に学校で計測するよりも5cmは確実に延びるのだ。
「うぉー優勝できていたのに。」
 そこで、優勝していれば3年連続優勝とゆうありえない記録が樹立できていたのに残念である。さて、一体その時期のいつ捻挫したかと言うと・・・大会2週間程前の昼休みサッカーをやっていた私に起こった突然の悲劇である。
 転がって行くボールを走って追いかけ追いついて足で押さえた。私は走っていた勢いでボールの端のほうを踏んだ。
「あれっ。」
 こけた。私はドジではない。ボンちゃんが、
「大丈夫。」
 と言って近寄ってきた。
「大丈夫、大丈夫、ちょっと足ひねっただけ。」
「本当に大丈夫、結構凄かったよ。」
 一体どのように凄かったのだろう。
「まぁいい、立ち上がるか、あれ、立ち上がれない。」
 立ち上がろうとしたが、ひねった右足に力が、はいらない。まるでフニャフニャの軟体動物である。2~3回トライしたが、無理だ。
「ボンちゃん、ボンちゃん、ちょっと肩貸して。」
「ちょっと、どしたの。」
「いやなに、立ち上がれんのよ、アッハッハ。」
 そう聞くとボンちゃんの顔は青くなった。どっちがケガ人かわからない。ボンちゃんは非常に心配してくれ保健室まで連れて行ってくれた。いい奴である。保健の先生は、
「何処がいたい、あぁ、ここ。」
 足の外側の端である。
「ここは細かい骨が固まってるからねぇ、もしかしたら骨折してるかも。」
 すました顔してとんでもないことを言うひとである。
「骨折?、細かい骨が固まってる所。」
 私の頭の中では細かい骨の固まりが粉々になっている所が浮かんでいた。
「あぁ、私の骨は粉みじんだ、きっと粉薬のようになっているのだろう。」
 そう思うと一層足の痛みは増した。
「取り合えず、湿布しておくけど、病院にいこうね。」
 当然である。骨折の疑いのある足を湿布で済まそうなどと思っていない。
 病院に行く。レントゲンを撮ってもらうことになった。
 突然だが、私はレントゲンが嫌いである。なぜかと言えば、このレントゲンなるものは体内に放射線を通すのだ。しかも、この放射線は体内から出ないのである。体内でどうなるのか知らないが、私の頭の中には、体内で飛び回る放射線の図がある。一生、体の中で放射線がビュンビュン飛び回るのだ気持ち悪いじゃないか、だから私はレントゲンが嫌いなのだ。しかし、この場合はしかたがない、私はおとなしくレントゲンをとってもらった。レントゲンの結果、骨には異常はないとのことだった。私の骨は異常ない、正常なのである。
「ハッハッハ、なんだなんでも無いじゃないか、私の骨は丈夫なのだ、さぁ矢でも鉄砲でも持ってきやがれ。」
 私はやけに強気になって訳のわからないことを頭のなかで叫んでいた。頭の中で粉みじんの骨がみるみるもとの形にもどっていく。しかし、痛い、骨折ではなくとも痛いのである。病院の先生は、
「骨には異常は無いです、捻挫ですから安静にしておいてください。」
 安静にしておく、私の人生の中でその時初めて言われた言葉だった。
「安静にしておく?。」
 私の頭の中ではよくドラマなどで映し出されるシーンが映っていた。
「先生、娘は大丈夫なんででしょうか。」
「非常に危険です、なるべく安静にしておいてください。」
 こんなシーンである。
「私の怪我はそんなにひどいのか、足をひねって死んだ奴など聞いたことがない、きっと今はこんな感じでもしばらくすると鬼のように痛くなるにちがいない、捻挫とはそんなに恐ろしいものなのか。」
 と密かに捻挫の恐怖におののいていた。
 私に対しての処置は湿布を貼って強力ゴム入りの包帯で固定するというものだった。
「こんな簡単な処置でいいのか、私の命は変な包帯一本で守られるものなのだろうか。」
 密かに自分の命の軽さを嘆いていた私に医師はこう言った。
「松葉杖は邪魔になるからいらないね。」
 おいおい、安静にしろと言ったのはあんたじゃないか。しかし、そう言われると欲しいとは言えず。
「はい、結構です。」
 と言ってしまう自分がなさけない。
「松葉杖はもうほぼ死が確定した人がつかうのだろうか。」
 私はとんでもない疑問を残したまま病院を去って行った。
 家に帰ると家族が心配そうに待っていた。しかし私が骨折してないことを告げると、
「なんだ、ただの捻挫か。」
 ということになり、たいしたもてなしを受けなかった。
「捻挫とは本当に恐ろしい物なのだろうか。」
 その時、私の心に疑問がわいた。やはりその通りで鬼のように痛くなることはなく、 ”ただ右足を使うと痛い”といったレベルで私の痛みは止まった。
 しかし、不便であることにかわりはなく、松葉杖もない私はそれからしばらくカラ傘お化けのように一本足で暮らすことになるのだった。

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